2026.06.25

マウスピース矯正は保険適用される?保険適用外でも費用を抑える方法を紹介

この記事を監修した人

KAM Dental OKAYAMA院長 横田元煕

KAM Dental OKAYAMA院長

院長の横田は、矯正治療、特にインビザラインとインプラント治療等を包括した全顎治療を専門としています。大阪大学歯学部を卒業後、奈良県立医科大学口腔外科で勤務し、親知らず抜歯を伴う矯正治療や、口腔外科の知見を活かし患者様の負担を軽減するよう治療の計画をします。

インビザラインドクターであるとともに、MeLoS代表講師、ORTC online講師、水橋保寿堂製薬会社顧問(2024年)などを兼任、また日本口腔外科学会など複数の学会に所属し、専門性と信頼性を重視した歯科医療の提供を心掛けております。

「マウスピース矯正って保険は使えるのかな」「歯並びは治したいけど、高額だから諦めようかな」と悩んでいる方はいませんか?
歯科矯正は基本的に保険がきかない自由診療のため、どうしても費用が高額になりがちです。そのため、一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。

今回は、マウスピース矯正が保険適用なのか、どのようなケースなら保険が使えるのかを分かりやすく解説します。
さらに、保険適用外でも費用を抑える方法についてもご紹介しますのでぜひ参考にしてみてください。

マウスピース矯正にかかる費用

マウスピース矯正にかかる費用

マウスピース矯正は基本的に保険適用外のため、マウスピース矯正にかかる費用は、歯科医院によって異なります。
全部矯正の費用は、一般的には目安として以下の通りです。

相談料・カウンセリング 0円~5000円
歯科医院によっては無料で行っているところもありますが、有料の場合は大体5,000円前後が相場とされています。
初診料 0円~5000円
個々の歯並びの状態や虫歯の有無など口腔内の状態を確認します。
精密検査料 10,000~60,000円
マウスピースを作製するためにレントゲン・CTなどの画像検査を行い、口腔内や顎の状態を検査します。
装置料 400,000~1,500,000円
検査の結果をもとに1~2週間ごとに交換するマウスピースを作製します。
毎月の調整・管理費 3,000~10,000円
治療の進み具合を確認するために定期的に通院する必要があります。
リテーナー(保定装置)料 10,000~60,000円
歯並びが整ったら、その位置に歯を定着させるために歯を動かしたのと同じくらいの期間、保定が必要です。

当院では、矯正中の来院ごとにかかってくる管理費・調整費・保定費が全て治療費に含まれている料金形態(トータルフィー制度)を採用しているため、費用は以下のようになっております。

相談料・カウンセリング 無料
まずはお気軽にご相談ください。
精密検査料 55,000円
初回のカウンセリングを経て、矯正治療を前向きに検討したい方や、より具体的な治療内容を知りたい方に受けていただきます。
装置料 500,000~1,000,000円
患者様の歯並びの状況によってプランが異なります。
毎月の調整・管理費 0円
追加費用はかかりません。
(虫歯や歯周病など矯正以外の治療が発生した場合は除きます)

基本的にマウスピース矯正は
保険適用外

基本的にマウスピース矯正は保険適用外

現在、歯科矯正は基本的に保険が使えない自由診療となり、費用は全額自己負担となることが一般的です。
日本の公的医療保険が適用されるのは病気やケガなどの治療に限られており、見た目の改善という審美を目的とした矯正治療はこれに当てはまりません。
特にマウスピース矯正は、軽度の歯並びの不良を改善する場合が多いため、健康を維持するために必要な治療とはみなされず、保険の対象外になってしまいます。

近年では、歯並びが悪い不正咬合が虫歯や歯周病などのリスクを引き起こす可能性があると広く知られるようになり、「保険適用にしてほしい」という声も上がっていますが、基本的には保険適用にならないのが現状です。

歯列矯正が保険適用になるケース

歯列矯正が保険適用になるケース

マウスピース矯正は原則として自由診療ですが、実は特定の条件を満たせば、保険が適用される場合もあります。
実際に保険診療の対象になるかどうかは、専門の歯科医師による診断が必ず必要となります。ここではどのようなケースが保険適用の対象になるのか分かりやすく解説していきます。

かみ合わせ・骨格に異常がある

かみ合わせや骨格に異常があるケースでは、単なる見た目の改善ではなく、国が認めた疾患の治療とみなされて保険が適用される場合があります。
日本矯正歯科学会では、以下の3つの基準に当てはまる方は、保険を使って矯正治療を受けられるとしています。ご自身の症状が当てはまるかどうか、まずは以下の条件を確認してみましょう。

永久歯萌出不全による咬合異常

「永久歯萌出不全」とは、本来生えてくるはずの永久歯が、何らかの理由で正常に生えてこない状態のことをいいます。
原因には、生まれつき永久歯が作られていない先天的なケースと、歯は存在しているものの歯茎の中に埋まったまま出てこられない後天的なケースがあります。

後者の場合は、歯茎を切って埋まっている歯を引っ張り出す「埋伏歯開窓術」という手術が必要になります。この手術を伴う歯科矯正治療を行う場合は保険が適用される可能性が高いです。

先天性疾患による咬合異常

生まれつきの疾患などが原因で噛み合わせが悪い場合は、保険適用での矯正治療が可能です。
具体的には、厚生労働省が59種類の疾患を指定しています。代表的な疾患として、唇顎口蓋裂、ゴールデンハー症候群、鎖骨頭蓋骨異形成症、トリーチャ・コリンズ症候群、ピエール・ロバン症候群などが挙げられます。

顎変形症による咬合異常

「顎変形症」とは、顎の骨格のサイズや形に異常があり、噛み合わせの不具合や顔立ちのゆがみを起こす病気です。
生まれつき異常がある先天的なケースと、日頃の癖などが原因で起こる後天的なケースがあります。

矯正治療だけでは十分な改善が見込めないと診断された場合、顎の骨の位置を整える手術が必要になります。
この治療は「外科的矯正治療」といい、骨を切って正しい位置へ動かす外科手術だけでなく、その手術に向けて歯並びを整える「術前矯正」や、手術後に噛み合わせを整える「術後矯正」のすべての治療を保険適用で進めることができます。

保険適用で歯列矯正ができるクリニックである

保険適用で矯正治療を行うためには、上記3つの条件(先天性の疾患・永久歯萌出不全・顎変形症)のいずれかに当てはまることに加え、厚生労働省が定めた施設基準を満たし、認可を受けた専門の医療機関で診断を受ける必要があります。

また、診断を受けるだけでなく実際に治療や手術を受ける病院もすべて国の認可施設(指定自立支援医療機関や顎口腔機能診断施設)でなくてはなりません。もし認可されていない一般の歯科医院で治療を受けてしまうと、たとえ同じ症状であっても保険が適用されず、全額自己負担になってしまう可能性があります。

そのため、検討しているクリニックが国の指定を受けているか事前に確認することが大切です。
指定医療機関は、厚生労働省のホームページに掲載されている「施設基準届出医院一覧」などから確認することができます。また、どこに相談すべきか迷った場合は、お近くの管轄の保健所や福祉課でも案内してもらえるため、気になる方は一度問い合わせてみるのもおすすめです。

保険適用外でもマウスピース矯正の費用を抑える方法

保険適用外でもマウスピース矯正の費用を抑える方法

保険適用にならないからこそ、なるべく費用を安く抑えたいと思う方も多いはずです。
ここでは、マウスピース矯正の費用を少しでも抑えるための方法を詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

安い費用で治療できる歯科医院を探す

マウスピース矯正を含め、歯列矯正は基本的に自由診療のため、歯科医院が自由に料金を設定を行うことができます。
同じ治療内容であってもクリニックによって費用に差が出たり、取り扱っているマウスピースのブランドによって値段が異なったりします。

初期費用や基本料金が安い歯科医院を選ぶことは有効な選択肢の一つですが、提示されている金額が安くても、毎回の通院時にかかる調整料や、装置を作り直す際の追加費用が別途発生するケースもあります。

複数のクリニックを比較する際は、治療完了までにかかる総額を事前にしっかり確認して選ぶのが良いでしょう。

医療費控除制度を活用する

矯正治療の費用を少しでも抑えたい場合、国の「医療費控除」という制度を利用するのもおすすめです。
医療費控除とは、1月1日から12月31日までの1年間の医療費が10万円(総所得金額が200万円未満の場合、所得の5%)を超過した場合に、超えた額について所得税の控除を受けられる制度のことです。ご自身だけでなく、生計を一緒にしている家族も対象になります。

この医療費控除を利用するためには、翌年の2月〜3月頃に「確定申告」を行う必要があります。
会社員の方など、普段は年末調整で税金の手続きが済んでいる場合でも、医療費控除を受けるにはご自身での確定申告が必要となるため忘れないようにしましょう。

ただし、すべての方の矯正治療でこの制度が使えるわけではありません。噛み合わせの悪さを治すなど、健康や機能の改善を目的とした治療であれば対象になりますが、見た目を整えることだけを目的とした審美的な治療の場合は対象外となります。「自分の歯並びは対象になるのかな?」と迷ったときは、歯科医師に相談してみてください。

自分に合った支払い方法を選ぶ

矯正治療は支払い方法が歯科医院によって異なります。代表的な料金システムには、「トータルフィー制度」と「都度払い制度」の2種類があります。
どちらの方法が自分に適しているか、それぞれの特徴をよく理解し、無理なく支払いを続けられる自分に合った方法を選択することが大切です。

トータルフィー制度

トータルフィー制度とは、矯正治療にかかるすべての費用を、最初に一括して提示する料金システムのことです。
従来の歯科矯正では、装置代などのほかに、毎回の再診料や調整料、治療後の保定装置(リテーナー)代などがその都度別途でかかっていたため「最終的にいくらになるか分からない」という不安がありました。

一方、トータルフィー制度であればこれらがすべて初めの提示金額に含まれているため、一見すると初期費用が高くみえても、治療完了までの総額を事前に把握することができます。
追加費用の心配がないため、最後まで安心して治療を受けられるのが大きなメリットです。

当院では、このトータルフィー制度を適用しております。

都度払い制度

都度払い制度とは、治療の段階に合わせて、その都度費用を支払っていくシステムのことです。
開始時にはまず、検査料や矯正装置の基本料金だけを支払います。その後は、毎月の通院(装置の調整や経過観察)のたびに、数千円〜1万円ほどの「処置料・調整料」を支払う仕組みです。

この制度は、初期費用を低く抑えて治療をスタートできます。
また、予定よりもスムーズに歯が動き、早い段階で治療が終わった場合は、その分通院回数が減るため、トータルの費用が安くなることもあります。ただし、治療期間が長引くほど総額が増えていくので注意が必要です。

モニター制度を使う

歯科医院によっては、治療前後の症例写真や感想の提供を条件に、治療費が割引になる「モニター制度」を行っていることがあります。
顔出しの有無や、対象となる部位、割引率などはクリニックによって大きく異なりますが、ホームページやSNSへの掲載に抵抗がなく、条件が合えば、通常よりもかなりお得に治療を受けられます。

ただし、募集している症例数や期間には限りがあるケースが多いため、気になる方は事前のカウンセリングなどで早めに相談してみるのがおすすめです。

マウスピース矯正を
検討されている方は、
岡山市北区の
KAM Dental OKAYAMA
にご相談ください

マウスピース矯正を検討されている方は、岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

この記事では、マウスピース矯正は保険適用になるのか、費用を安く抑える方法について解説しました。個々の口腔内の状態によって矯正治療にかかる費用は全く異なります。

当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、インビザラインでの歯列矯正や治療に関する心配事にも歯科医師がお答えし、ご相談にのることができます。マウスピース矯正を検討中で費用に関する疑問のある方は、ぜひ一度ご相談ください。

初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。

患者様一人ひとりの歯並びや骨格に適したプランを提案し、透明性のある診断と治療結果を追求します。インビザライン治療を検討中の方、矯正治療をできるだけはやく終わらせたい方、治療の選択肢について詳しく話を聞いてみたい方は、ぜひKAM Dental OKAYAMA にご相談ください。