2026.07.21

マウスピース矯正は効果ある?メリットや変化が見られる時期を歯科医師が解説

この記事を監修した人

KAM Dental OKAYAMA院長 横田元煕

KAM Dental OKAYAMA院長

院長の横田は、矯正治療、特にインビザラインとインプラント治療等を包括した全顎治療を専門としています。大阪大学歯学部を卒業後、奈良県立医科大学口腔外科で勤務し、親知らず抜歯を伴う矯正治療や、口腔外科の知見を活かし患者様の負担を軽減するよう治療の計画をします。

インビザラインドクターであるとともに、MeLoS代表講師、ORTC online講師、水橋保寿堂製薬会社顧問(2024年)などを兼任、また日本口腔外科学会など複数の学会に所属し、専門性と信頼性を重視した歯科医療の提供を心掛けております。

矯正治療を検討する中で「流行りのマウスピース矯正って本当に効果があるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。
透明で目立たないことから最近人気を集めていますが、実際の効果や「自分の歯並びでも治るのか」は気になるところですよね。マウスピース矯正には、従来のワイヤー矯正とは異なるメリットや、事前に知っておくべきデメリットが存在します。

この記事では、マウスピース矯正の仕組みや気になる効果、メリット・デメリットまで詳しく解説します。

マウスピース矯正とは?
効果は証明済み

マウスピース矯正とは?効果は証明済み

マウスピース矯正とは、透明なマウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていく治療法です。治療開始前に詳しい検査を行い、ゴールまでの計画を立て、オーダーメイドで数十枚のマウスピースを作製します。

従来のワイヤー矯正が、あらかじめ綺麗な形に整えた針金に歯を固定し、引っ張る力で動かすのに対し、マウスピース矯正は少しずつ形の違う型にはめ込んで動かします。形の違うマウスピースへ順番に付け替えていくことで、歯が少しずつ押されるようにして動き、整った歯並びに近づいていきます。

近年治療を受けている人が日本で急増しているため、新しい治療法と思われがちですが、マウスピース矯正で代表的な「インビザライン」は、1999年にアメリカで誕生して以来、すでに25年以上の歴史と豊富な実績があります。その効果は世界中でしっかりと立証されており、今ではワイヤー矯正と並ぶメジャーな矯正治療の選択肢となっています。

マウスピース矯正は
いつから効果を感じる?

マウスピース矯正はいつから効果を感じる?

マウスピース矯正の効果を実感できる時期は、個々の歯並びの状態や治療で使用するブランドによって異なりますが、早い方で3ヶ月頃から変化を感じ始めます。

この時期は見た目の変化だけでなく、「以前に比べて歯が揺れている」「動いている感覚がある」と感じることで動いていることに気づく方もいらっしゃいます。さらに半年程度経つと歯並びが大きく変化してくることが多いため、自分だけでなく周囲から見てもはっきりと変化が分かるようになってきます。

毎日鏡を見ていても小さな変化には気づきにくいですが、治療開始から定期的に歯並びの写真を残しておくと、過去の写真と見返すことで、歯が確実に動いている実感をしやすくなります。

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正のメリット

マウスピース矯正にはたくさんの魅力がありますが、ここでは特に知っておきたい3つのポイントを詳しく解説していきます。

マウスピースが目立たない

マウスピース矯正で用いられる装置は、透明で非常に薄く、歯とのなじみが良い素材で作られています。歯の周りにぴったりフィットするため、歯の表面に金属の装置を固定するワイヤー矯正と比べると、装着していることがほとんど目立ちません。そのため、治療中であることを周囲に気づかれにくく、「矯正している見た目が気になる」という方でもストレスなく治療を続けられます。

接客業など人前に立つ機会の多いお仕事の方はもちろん、結婚式や就職活動といった人生の大切なイベントを控えている方、また周囲の目が気になりがちな高校生などの学生さんも、見た目を気にすることなく安心して治療を進めることができます。

取り外しができて
口腔ケアをしやすい

マウスピース矯正は、ご自身で自由に装置を取り外すことができます。従来のワイヤー矯正は、歯科医院で装着してもらった後はご自身で取り外しができないため、「装置の周りに食べ物が詰まる」「歯磨きが難しく磨き残しが出やすい」といったストレスがありましたが、マウスピース矯正は食事や歯磨きの際に外せるため、いつも通りに食事を楽しみ、これまで通りの口腔ケアを行うことができます。装置も歯も綺麗にしやすいため、お口の中を綺麗に保ちやすいです。

ワイヤー矯正に比べて
痛みを抑えられる

マウスピース矯正で使用する装置は非常に薄く、歯にしっかりフィットするため、装着時の違和感が少ないのが特徴です。一方、ワイヤー矯正は金属の装置を歯につけるため違和感が大きく、装置が粘膜に引っかかって口内炎ができたり、痛みが生じたりしやすいです。

また、歯を動かす際、ワイヤー矯正は1ヶ月に一度の調整で歯を大きく動かすため、1回あたりにかかる力が強く痛みを感じやすいです。これに対し、マウスピース矯正は1〜2週間ごとに装置を交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、比較的痛みを少なく抑えられます。どうしても痛みが我慢できない時には、ご自身で一時的に取り外して痛みを和らげることもできます。

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正のデメリット

マウスピース矯正には多くの魅力がある一方で、事前に知っておくべきデメリットもいくつか存在します。ご自身の選択を後悔しないよう、マイナス面も把握した上で検討することが大切です。ここでは主な3つのデメリットについて詳しく解説します。

装着時間を守る必要がある

マウスピースは、1日22時間以上、最低でも20時間以上装着し続ける必要があります。基本的に、食事と歯磨きなどの口腔ケアを行う時間以外は、常に着けておかなければいけません。もし「面倒だから」「痛むから」と装着時間を守らないと、計画通りに歯が動かないだけでなく、せっかく動いた歯が元の位置に後戻りしてしまう原因になります。

その結果、治療計画の修正が必要になり、治療期間が大幅に延びてしまったり、追加の治療費が発生してしまったりする可能性もあります。

装着中は飲食ができない

マウスピースを装着している間は、基本的に水や炭酸水などの無糖の飲料以外は飲食ができません。マウスピースをつけたまま食事をすると、薄いプラスチック製の装置が傷ついたり破損したりする原因になります。

また、ジュースや食べ物が装置の隙間に入り込むと、お口の中で糖分や汚れが密閉されてしまうため、虫歯や歯周病のリスクが高まってしまいます。そのため、お茶やコーヒーを飲む時や少しの間食でも、その都度装置を外さなければなりません。普段から間食が多い方や、デスクワーク中にこまめに飲み物を飲む習慣がある方は、この取り外しの手間に煩わしさを感じるかもしれません。

治療できる歯並びが限られる

マウスピース矯正は、残念ながらすべての方に適している治療ではありません。一般的にマウスピース矯正は、軽度から中等度の歯並びの乱れに向いていると言われています。
例えば、歯のガタガタが非常に強い重度のケースや、抜歯を行って歯を大きく移動させなければならないケースでは、マウスピースだけでの治療が難しい場合もあります。

もし自分の骨格や歯の状態に合っていないのに、無理にマウスピースだけで治療を進めてしまうと、思ったように歯が動かず、理想の歯並びにならない可能性があるどころか、治療期間が長引いてしまう原因にもなります。まずは歯科医師に診断してもらい、マウスピース矯正が可能かどうかを確認することが大切です。

マウスピース矯正の効果を
早く実感するためにできること

マウスピース矯正の効果を早く実感するためにできること

マウスピース矯正の効果を実感しやすくするために大切なことについて詳しく解説していきます。

装着時間を守る

マウスピース矯正の治療では、1日22時間以上、最低でも20時間以上の装着が重要です。装置を外している間、歯は常に元の位置に戻ろうとしてしまうため、食事と歯磨きの時間以外は常に着け続ける必要があります。

マウスピース矯正で、なかなか効果を実感できない方は、装着時間が不足していることがほとんどです。時間が足りないと歯が計画通りに動かないだけでなく、徐々にマウスピースが歯に合わなくなってしまいます。
そうなると、装置をすべて作り直さなければならなくなり、治療期間が延びるだけでなく、追加の費用が発生してしまう原因にもなりかねません。毎日の装着時間はご自身でしっかりと管理し、必ず守るようにしましょう。

マウスピースの交換時期を守る

マウスピース矯正では、一度の歯科医院への受診で数枚のマウスピースをまとめて受け取り、歯科医師から指示された一定の期間ごとに、ご自身で新しい装置へと交換しながら治療を進めていきます。

「少しでも早く歯を動かしたい」「治療期間を短縮したい」という理由から、予定よりも早いタイミングで次のマウスピースを無理に装着してしまう方がたまにいらっしゃいますが、歯に無理な力をかけてしまうと、歯を支えている骨の移動や再生がその早さに追いつかなくなってしまいます。
その結果、歯茎が下がって歯の根っこが出てしまったり、歯の根っこ自体が短くなる歯根吸収を起こしたりして、最悪の場合、歯を失ってしまうリスクもあります。

新しい装置に交換してしばらく経つと、締め付け感が少なくなって「本当に歯が動いているのかな?」と不安になることもあるかもしれません。
しかし、焦らずに歯科医師から説明された交換時期をしっかりと守ることが、結果的にはトラブルを防ぎ、理想の歯並びへと向かう一番の近道です。

口腔ケアを念入りに行う

マウスピース矯正中は、普段以上に毎日の口腔ケアを徹底する必要があります。私たちのお口の中は本来、唾液によって、汚れや食べ残しが自然と洗い流されています。しかし、矯正治療中は歯が完全にマウスピースで覆われてしまうため、この唾液の作用が働かない状態が長時間続いてしまいます。

もしお口の中に汚れや食べ残しが残ったまま装置を装着してしまうと、それがそのまま細菌の栄養となり、虫歯や歯周病が進行しやすい環境となり、虫歯や歯周病が悪化してしまうと、矯正治療を一旦中断してそちらの治療を優先で行わなければならなくなります。
歯を削って詰め物や被せ物をすることになれば、歯の形が変わってしまうため、これまでのマウスピースが使えなくなり、作り直さなければならない事態にもなりかねません。

マウスピースを装着する前の口腔ケアは必ず行うようにしましょう。歯磨きだけでなく、歯間ブラシやデンタルフロス、洗口液なども組み合わせ、お口の中を常に清潔な状態に保つよう心がけてください。

マウスピース矯正の効果に
不安のある方は、
岡山市北区のKAM Dental OKAYAMA
にご相談ください

マウスピース矯正の効果に不安のある方は、岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

この記事では、マウスピース矯正の効果や仕組みについて詳しく解説しました。個々の口腔内の状態やライフスタイルはさまざまなため、マウスピース矯正が患者様にとって向いている治療なのかどうかは異なります。

当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、インビザラインでの歯列矯正や治療に関する心配事にも歯科医師がお答えし、ご相談にのることができます。マウスピース矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。

患者様一人ひとりの歯並びや骨格に適したプランを提案し、透明性のある診断と治療結果を追求します。インビザライン治療を検討中の方、矯正治療の選択肢について詳しく話を聞いてみたい方は、ぜひKAM Dental OKAYAMA にご相談ください。