〒700-0901
岡山県岡山市北区本町7-25 Qbe本町2階
| 診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | 祝 |
| 10:00 - 17:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | - | - |
「インビザライン矯正では歯を削らなければならないの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、矯正治療において歯の側面をわずかに削る処置は珍しいことではありませんが、健康な歯を削ることに抵抗を感じるのは当然のことです。
本記事では、なぜ歯を削る必要があるのか、歯を削る目的やタイミングについて分かりやすく解説します。メリットとデメリットの両方を正しく理解して、納得のいく矯正治療を進めるための参考にしてみてください。

インビザラインに限らず矯正治療では、歯の側面をわずかに削る処置を行うことがあり、この処置を「ディスキング」といいます。削るのは基本的に側面のみで、片側0.2〜0.3mm程度、両側合わせても約0.5mmと非常にわずかなため、見た目が大きく変化することはありません。
歯は内側から「歯髄(神経)」、「象牙質」、「エナメル質」の3層で構成されていますが、削るのは一番外側のエナメル質の範囲内です。
エナメル質には2〜3mm程の厚みがあり、神経が通っていないため痛みを感じることはありません。また、この処置によって歯の寿命が縮まるような心配もありません。

インビザライン矯正において、すべての患者様に歯を削る処置が必要なわけではありません。しかし、単に並べるだけでは得られない美しさと噛み合わせの安定を両立させるために、歯を削ることが非常に重要な役割を果たす場合もあります。その必要性を正しく理解し、納得して治療を進めるための参考にしてください。
歯並びが乱れてしまう主な原因は、顎のサイズに対して歯が大きく、きれいに並ぶためのスペースが不足していることにあります。
十分なスペースがない場合、どれだけ矯正力を加えても歯を理想的な位置へ動かすことできません。
成長期のお子様であれば、顎の骨の成長を利用して幅を広げ、スペースを確保できる可能性もありますが、成人の方はすでに成長が止まっているため、骨格そのものの大きさを変えることは難しいです。そのため歯を削る「ディスキング」が必要になります。
歯を並べるために、大幅な必要なスペースが必要な場合では、事前に抜歯を検討することもありますが、不足している隙間がわずかな場合やできる限り健康な歯を残したいと希望される場合には、ディスキングが非常に有効な選択となります。
歯を削ることは、歯の形状や全体のバランスを整えるために行われることもあります。例えば、前歯が大きく、隣の歯とのバランスが悪い場合や、歯が左右非対称なケースでは、歯並びを整えただけではきれいな口元には見えません。全体のバランスを整えることで、より美しい口元に近づけることができます。
また歯の形状が不規則な場合、マウスピースの適合性が低下する可能性があります。インビザラインのマウスピースは適切にフィットすることで効果を発揮するため、歯の形状が不揃いのまま治療を進めてしまうと、うまく矯正力がかからず治療が長引いたり、理想的な歯並びにならないかもしれません。
「ブラックトライアングル」とは、歯と歯の接点と歯ぐきのラインに囲まれた部分にできる三角形の隙間のことです。
この隙間はもともとの歯の形状や加齢によるものの他、矯正治療で歯が動く過程でも生じる可能性があります。歯は周囲の骨(歯槽骨)の吸収と形成を繰り返しながら移動しますが、骨が再生される量が吸収される量に追いつかないと、歯ぐきが下がって隙間が目立つようになるのです。
ブラックトライアングルは見た目がよくないことはもちろん、食べ物も詰まりやすくなり、虫歯や歯周病のリスクを高める原因にもなります。
通常、歯は根元に向かって細くなる形状をしていますが、ディスキングで側面をわずかに削り直線的な形状に近づけることで、隙間埋めることができます。

インビザライン矯正におけるディスキングは、治療の精度を高め、より美しい仕上がりを実現するために行われます。なぜ歯を削ることが推奨されるのか、その主なメリットを分かりやすく解説します。
歯をきれいに並べるためのスペースを確保する方法として、「抜歯」という選択肢があります。一般的には、噛み合わせへの影響が少ない第一小臼歯(前から4番目)や第二小臼歯(5番目)を抜くことが多いです。
一度に大きなスペースを作れるため、顎のサイズに対して歯が極端に大きい方や、横顔のラインを整えたい方にとっては、非常に有効で前向きな選択肢となることもあります。
しかし、抜歯を伴う矯正は、見た目の印象が大きく変化する可能性があるほか、健康な歯を抜くことに強い抵抗を感じる方も少なくありません。
特にご自身の歯を1本でも多く残すことは、将来の全身の健康を維持するための大切な指標ともなります。
ディスキングは歯の側面をわずかに削るだけでスペースを作るため、できるだけ自分の歯を残すことが可能です。抜歯が必要なほど大きな隙間を必要としない場合や、できる限り天然歯を残したい場合に最適な治療法といえます。
限られたスペースに無理に歯を並べようとすると、どうしても歯が前方へ突き出したり、窮屈な印象を与えたりすることがあります。
ディスキングによって並べるためのスペースを作ることで、より自由に歯の移動が可能となり、きれいな仕上がりになります。
また、歯の形や大きさには個々によって違いがありますが、ディスキングで数ミリ単位の微調整を加えるだけで、上下左右のバランスが整い、口元の印象はかなり改善されます。
矯正治療では、十分なスペースを確保せずに無理に歯を並べてしまうと、歯同士が押し合って前後に飛び出そうとする力が働き、治療後に歯並びが崩れる「後戻り」のリスクが高くなってしまいます。
歯と歯がぴったりと密着して並んでいた方が歯の位置が安定します。通常歯は根元に向かって細くなる形状をしているため隣の歯とは点で接しているのですが、ディスキングをすることで接触する面積が増え面同士で支え合うことができます。
これにより、歯が元の位置に戻ろうとする動きを物理的に抑制でき、インビザライン矯正の治療が終了したあともきれいな歯並びを維持しやすいのです。

多くのメリットがあるディスキングですが、健康な歯に手を加える以上、事前に知っておくべき注意点もいくつか存在します。デメリットやリスクを正しく理解することは、納得して治療を進めるために非常に重要です。ここでは、インビザラインで歯を削る際に配慮すべきポイントや影響についてまとめました。
ディスキングにおける一番のデメリットは、健康な歯を削らなければならいないということです。しかし、実際に削るのは歯の表面を覆う「エナメル質」の部分のごくわずかな量です。
痛みやしみの原因となる神経に近い「象牙質」はその内側にあり、ここまで削ることはないため、知覚過敏のような症状の出る方はほとんどいらっしゃいません。
それでも健康な歯を削ることに抵抗がある方は少なくありません。ご自身の歯並びの状態において、どの程度のディスキングが必要なのか、あるいは避ける方法があるのか、まずは担当の歯科医師に相談してみてください。
ディスキングを行っても、必要なスペースを十分に確保できるとは限りません。歯を安全に削れる量は、1本につきわずか 0.2〜0.5mm 程度です。この範囲を超えて削りすぎると、痛みやしみが生じるだけでなく、エナメル質が薄くなることで虫歯のリスクも高まってしまいます。
そのため、大幅なスペースが必要なケースではディスキングだけでは十分な改善が見込めず、抜歯を検討しなければならない場合もあります。
もし無理にディスキングのみで治療を進めてしまうと、最終的な仕上がりが不十分になり、満足のいく結果が得られない可能性もあります。
ディスキングでは基本的に痛みやしみを感じることはほとんどありません。しかし、処置の際の細かな振動や摩擦熱による刺激で、歯が一時的に過敏な状態になることがあります。
そのため、処置直後から数日間は、冷たいものや熱いもの、あるいは甘いものを口にした際に、キーンとした刺激や違和感を覚える場合があります。これはあくまで一時的な反応であり、多くの方は数日から1週間ほどで自然と落ち着いていきますので、あまり神経質になりすぎる必要はありません。
ただし、もともと知覚過敏のある方や、根元が露出している歯がある方などの場合は、刺激を敏感に感じやすいこともあります。もし1週間を過ぎても症状が改善しない場合や、痛みが強くなるような場合は、我慢せずに担当の歯科医師へ相談しましょう。

インビザラインによる矯正治療で歯を削るタイミングは、個々の歯並びの状態や治療計画、実際の進行状況によって様々です。
基本的には、コンピューターを用いた精密なシミュレーションに基づき、歯科医師が全体的なバランスを考慮して判断します。
一般的に、大きなガタつきを整えるためのスペース確保が目的である場合は、最初のマウスピースを装着する前(歯の移動を開始する直前)に処置を行います。
あらかじめスペースを作っておくことで、歯が移動しやすくなるからです。
ただし、開始時点での歯のガタつきが強い場合は、すべてを一度に完了できないケースもあります。この場合、治療の中盤から後半にかけて、歯が少しずつ並んで隙間ができてきた段階で残りの処置を行います。
また、治療が進むにつれて目立ってくるブラックトライアングルを解消したり、最終的な歯の形状を微調整して美しく整えたりする目的で、後半に追加のディスキングが行われることもあります。
ご自身の治療ではどの段階でどの程度の処置が必要になるのか、担当の歯科医師に確認しておくと、より安心して治療に臨むことができるでしょう。
一度削ってしまった歯は、二度と元に戻すことができません。「歯への影響はほとんどない」と説明されても、大切な健康な歯を削ることに抵抗を感じるのはごく自然なことです。
もし、どうしても歯を削りたくないという場合には、無理に処置を進めることはありません。別の方法で歯並びを整えられないか、改めて治療計画を検討していくことになります。
ただし、歯を動かすスペースを作るために歯を削ることがどうしても必要なケースもあります。もしこの処置を避けると、理想的な歯並びまで改善しきれないことも考えられます。後悔しないためにも、メリットとデメリットをしっかり確認した上で、納得のいく方法を選んでいきましょう。

この記事では、インビザラインは歯を削らなければならないのか、また削る理由や日常生活への影響について詳しく解説しました。患者様のお口の状態により歯を削るかどうか、またその量も異なります。
当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、インビザラインでの歯列矯正や治療に関する心配事にも歯科医師がお答えし、ご相談にのることができます。
初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。
患者様一人ひとりの歯並びや骨格に適したプランを提案し、透明性のある診断と治療結果を追求します。インビザライン治療を検討中の方、矯正治療をできるだけはやく終わらせたい方、治療の選択肢について詳しく話を聞いてみたい方は、ぜひKAM Dental OKAYAMA にご相談ください。