2026.08.31

インビザラインの平均枚数はどれくらい?枚数が増える原因や抑える方法を解説

この記事を監修した人

KAM Dental OKAYAMA院長 横田元煕

KAM Dental OKAYAMA院長

院長の横田は、矯正治療、特にインビザラインとインプラント治療等を包括した全顎治療を専門としています。大阪大学歯学部を卒業後、奈良県立医科大学口腔外科で勤務し、親知らず抜歯を伴う矯正治療や、口腔外科の知見を活かし患者様の負担を軽減するよう治療の計画をします。

インビザラインドクターであるとともに、MeLoS代表講師、ORTC online講師、水橋保寿堂製薬会社顧問(2024年)などを兼任、また日本口腔外科学会など複数の学会に所属し、専門性と信頼性を重視した歯科医療の提供を心掛けております。

インビザライン矯正を検討する際、「どれくらいのマウスピースが必要になるのだろう」と気になる方は多いのではないでしょうか。今回は、インビザライン矯正でのマウスピースの平均枚数の目安をはじめ、枚数が増えてしまう具体的な原因、そして追加をなるべく抑えて必要最小限の枚数で治療を終えるためのポイントを詳しく解説していきます。

インビザライン矯正が終わるまでの
平均枚数

インビザライン矯正が終わるまでの平均枚数

インビザライン矯正で使用されるマウスピース(アライナー)の枚数は、患者様の歯並びや治療内容によって異なりますが、平均的に20〜50枚前後のことが多いです。
「50枚」と聞くととても多く感じられますが、1つのマウスピースの使用期間は約1〜2週間であるため、期間に換算するとおよそ6ヶ月から2年程度で使い切る計算になります。

必要な枚数は、動かす歯の本数や移動距離など患者様の治療計画によって異なり、軽度の歯並びの不正であれば、20枚程度のマウスピースで比較的短期間に治療が終わることも多いです。
一方で、抜歯が必要なケースや骨格的な問題など、複雑な歯列矯正が必要な場合には、50枚以上のマウスピースが必要になることもあります。

インビザライン矯正で変化を感じられるのは何枚目?

矯正治療で変化を実感し始めるタイミングは患者様によって大きく異なりますが、平均するとマウスピースが20枚目を超える「数ヶ月から半年程度」が多いです。早い方であれば、4枚目あたりから変化を感じることもあります。

マウスピースは1枚につき約0.25mmずつ歯を移動させるよう設計されているため、治療開始直後にすぐ変化がわかるわけではありません。一般的には、歯が2〜3mm程度(期間にして3ヶ月半ほど)動いた頃に、目に見える変化として現れてきます。

また、治療内容によっても効果を感じる時期は変わります。たとえば、前歯を中心に動かす場合は比較的早い段階で変化を実感しやすいですが、奥歯から大きく動かしていく必要がある場合では、少し長めの期間がかかります。

「本当に動いているのかな?」と効果を確かめたいときは、定期健診の際に口腔内写真や3Dスキャンデータを歯科医師に見せてもらうのがおすすめです。治療前の状態と比較することで進行状況をしっかり確認でき、その後の治療へのモチベーションにも繋がります。

インビザライン矯正の枚数が
平均より増える原因

インビザライン矯正の枚数が平均より増える原因

インビザライン矯正を始める際、提示されたマウスピースの枚数が多いなと感じたり、治療の途中で枚数が増えたりして、不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ枚数が平均より多いのか、また増えてしまうのか、その主な原因を分かりやすく解説します。

マウスピースの装着時間を守ってい
ない

インビザライン矯正では、1日最低20時間以上の装着時間を守ることが必須です。基本的には食事と歯磨きの時間以外、常に装着していなければなりません。もし装着時間が足りないと、歯が計画通りに動かなくなってしまいます。
それだけでなく、歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こり、今あるマウスピースがはまらなくなる恐れもあります。

その結果、追加のマウスピースが必要になったり、作製済みのマウスピースが使えなくなり、治療計画を作り直して新しいマウスピースの作り直しが必要になるため注意が必要です。

マウスピースを正しく装着できてい
ない

マウスピースは歯とぴったり密着することで、適切な力がかかり、計画通りに歯を少しずつ動かせるように作製されています。
そのため、装着方法を間違えて少し浮いた状態のまま使用し続けていると、必要な力が加わらず、治療計画の歯の動きからどんどんずれが生じてしまいます。

ずれが大きくなるとマウスピースの作り直しが必要になり、最終的な枚数が増えたり治療期間が延びたりする原因になります。

マウスピースの交換時期が間違って
いる

マウスピースは1回の通院で数枚ずつ受け取りますが、交換のタイミングは必ず歯科医師の指示通りに行わなければなりません。
治療を早く進めたいからなどの理由で、ご自身の判断で予定より早く次のマウスピースに交換してしまうと、まだ歯が十分に動いていないため、交換したマウスピースが浮いて歯にぴったり密着しなくなり、計画通りに歯が動かなくなってしまいます。

その結果、計画とのずれがどんどん大きくなってしまい、最終的にはマウスピースの作り直しが必要になり、かえって当初の予定よりも全体の枚数が増える原因になります。

重度の叢生である

重度のガタガタ(叢生)の歯並びで、特に動きにくいとされている奥歯を大きく動かす必要があるケースでは、マウスピースの枚数が平均よりも多くなる傾向があります。
ガタガタを解消するためにはまず奥歯を後ろに移動させてスペースを作る必要があり、その分どうしてもステップ数が増えるためです。

少ない枚数で無理やり大きな力をかけて動かそうと、歯の根っこ(歯根)や周囲の骨に過度な負担がかかってダメージを与えたり、予期せぬ方向へ歯が傾いてしまったりと、トラブルや治療の失敗の原因になってしまいます。
安全かつきれいに仕上げるためには、枚数は増えても1枚ずつの移動量を適切にし、少しずつ動かしていくことが大切です。

治療計画の変更がされた

インビザライン矯正では、治療開始前にゴールまでの治療計画を立て、その計画通りに歯を動かしていくことが基本です。
しかし、実際に治療を進めていくと、装着状況などはもちろん、患者様によって異なる歯の動きやすさ、骨の硬さやお口周りの筋肉の動き、さらには日頃の生活習慣などが原因で、最初に立てた計画から少しずつずれが生じることがあります。

ずれが大きくなると、予定していたマウスピースが正しくはまらなくなり、当初の治療計画を変更しなければなりません。
計画を変更する際は、その時の歯並びを再スキャンしてマウスピースを新しく作り直すことになるため、結果として最終的な枚数が増える原因になります。

リファインメントが行われた

リファインメントとは、治療開始前に立てた計画と、実際の歯の動きとの間に生じたずれを修正するために、マウスピースを追加することです。
患者様一人ひとりで歯の動きやすさやお口の中の特徴は異なるため、治療中に計画とずれが生じることは珍しいことではなく、実際に多くの患者様が経験します。

1回のリファインメントにつき、およそ15〜30枚程度のマウスピースが追加されることが多いですが、これは見た目はもちろん、最終的な噛み合わせの精度を高めるために欠かせないとても重要なプロセスです。

インビザライン矯正を平均枚数
以下で終わらせるポイント

インビザライン矯正を平均枚数以下で終わらせるポイント

インビザライン矯正において、マウスピースの枚数を最小限に抑えて治療を終えるためのポイントを詳しく解説します。ぜひ取り入れてできるだけスムーズに理想の歯並びを手に入れましょう。

マウスピースの装着時間を守る

インビザライン矯正において、1日最低20時間の装着時間を守ることは、マウスピースの枚数を増やすことなく、できるだけスムーズに治療を進めるための重要なポイントです。
もし装着時間が不足してしまうと、歯の移動が遅れて計画とのずれが生じ、結果としてマウスピースの枚数の増加や治療期間の延長に繋がってしまいます。

そのため、食事や歯磨き以外の時間はすぐに装着する習慣をつけたり、専用のアプリで時間を管理したりして、外している時間をできるだけ短くしましょう。
これが枚数を増やさずに、できるだけ短い期間で理想の歯並びへと近づく一番の近道になります。

マウスピースを正しく着ける

マウスピースが浮いた状態で装着を続けていると、歯に適切な力が伝わらないため、治療計画通りに歯が動かなくなってしまいます。
わずかな浮きに気付かないまま次のマウスピースへ交換を進めてしまうと、ずれがどんどん大きくなります。その結果、軌道修正するための新しいマウスピースが追加される原因になります。

装着時は指で奥までしっかり押し込み、チューイーと呼ばれる専用の補助道具を使用してしっかり噛み込み、歯と装置を隙間なく密着させることが大切です。
毎日の着脱時にしっかりと正しくフィットさせることで無駄な枚数の増加を防ぐことができます。

口腔ケアを徹底する

お口の中を常に清潔に保つことも、マウスピースの枚数を最低限にするために大切です。
インビザラインは装置を取り外して歯磨きができますが、マウスピースを長時間つけているため、唾液の洗浄作用が働かず、汚れが溜まりやすい環境でもあります。もし治療の途中で大きな虫歯ができてしまうと、矯正を一度中断して虫歯治療を優先しなければなりません。

さらに、治療によって歯の形が変わると、それまで使っていたマウスピースがはまらなくなり、作り直す必要が出てきます。
枚数を増やさず最小限の枚数で治療を終えるために、毎日の丁寧な歯磨きやデンタルフロスを心がけ、歯科医院での定期的なクリーニングでお口の健康を保ちましょう。

マウスピースを紛失・破損させない

マウスピースは一人ひとりの治療計画に合わせてオーダーメイドで作られているため、紛失や破損をしてしまうと再作製が必要になります。
インビザラインのマウスピースは歯科医院では作れず海外発注となるため、手元に届くまでに数週間ほど時間がかかります。そのため、結果としてマウスピースの枚数が増えるだけでなく、治療期間も大幅に延びてしまいます。

紛失や破損の対策として、マウスピースを外したら必ず専用ケースへ入れて保管することが重要です。ティッシュに包んで置いておいたら、そのまま捨ててしまったというケースが非常に多いため、保管場所を決めておくと安心です。
また、つけ外しの時に無理な力を加えないように注意し、変形の原因となる高温のお湯での洗浄などは避けましょう。

インビザラインに関して不安がある方は、岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

インビザラインに関して不安がある方は、岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

この記事では、インビザライン矯正でのマウスピースの平均枚数について詳しく解説しました。個々の口腔内の状態やライフスタイルにより、必要なマウスピースの枚数は異なります。

当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、インビザラインでの歯列矯正や治療に関する心配事にも歯科医師がお答えし、ご相談にのることができます。インビザライン矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。

患者様一人ひとりの歯並びや骨格に適したプランを提案し、透明性のある診断と治療結果を追求します。インビザライン治療を検討中の方、矯正治療をできるだけはやく終わらせたい方、治療の選択肢について詳しく話を聞いてみたい方は、ぜひKAM Dental OKAYAMA にご相談ください。