2026.08.17

インビザラインのデメリット7つ。後悔しないポイントと治療を成功させるコツを解説

この記事を監修した人

KAM Dental OKAYAMA院長 横田元煕

KAM Dental OKAYAMA院長

院長の横田は、矯正治療、特にインビザラインとインプラント治療等を包括した全顎治療を専門としています。大阪大学歯学部を卒業後、奈良県立医科大学口腔外科で勤務し、親知らず抜歯を伴う矯正治療や、口腔外科の知見を活かし患者様の負担を軽減するよう治療の計画をします。

インビザラインドクターであるとともに、MeLoS代表講師、ORTC online講師、水橋保寿堂製薬会社顧問(2024年)などを兼任、また日本口腔外科学会など複数の学会に所属し、専門性と信頼性を重視した歯科医療の提供を心掛けております。

「目立たない」「取り外せる」といったメリットから、最近人気のインビザラインですが、手軽なイメージだけで始めてしまうと、「思ったような効果が出なかった」「治療期間が延びてしまった」と後悔することになりかねません。

インビザラインには、適応できる歯並びに限りがあったり、歯科医院の技術によって仕上がりに差が出たりするというデメリットも存在します。本記事では、インビザラインの7つのデメリットや事前に知っておくべき注意点、治療を成功させるコツについて分かりやすくお伝えします。

そもそもインビザライン矯正とは

そもそもインビザライン矯正とは

インビザライン矯正は、米国のアライン・テクノロジー社が開発したマウスピースを用いた矯正方法の一つで、これまでのワイヤー矯正とは違い、透明で取り外しができる歯列矯正の方法です。
従来のワイヤー矯正は、歯科医師がブラケットという金属の装置を歯に固定するので、見た目が目立ってしまったり、ご自身で外せないため食事や歯磨きがしづらいという欠点がありました。

一方、インビザライン矯正は透明なマウスピースを使うため、装着していても透明でほとんど目立たず、食事や歯磨きの時はご自身で簡単に外せます。また、ワイヤー矯正のように金属の装置が口の中の粘膜にあたって痛むことがほとんどなく、マウスピースを交換しながら少しずつ歯を動かしていくため、比較的痛みが少ないのも特徴です。

インビザライン矯正の
デメリット7つ

インビザライン矯正のデメリット7つ

インビザライン矯正はメリットのたくさんある反面、注意しておきたい点もいくつかあります。ここでは具体的なデメリットについて7つ詳しく解説していきます。

治療できる歯並びが限られている

インビザライン矯正は、誰もが始められるわけではありません。基本的に軽度な歯ならびのがたつきや、一度矯正をした後の後戻り、すきっ歯などの症状に適しています。

たとえば、重度の歯周病がある方は、歯を支える骨が弱っているため、無理に動かすと歯周病を悪化させてしまうリスクがあります。
また、あごの骨の中に歯が埋まってしまっている方や、すでにインプラントが入っている場合も、マウスピースだけの力で歯を正しい位置に移動するのは難しいケースが多いです。

さらに、歯並びのガタガタが強い重度の叢生や、骨格的な原因による出っ歯・受け口の場合も、マウスピースだけでは歯を並べるスペースが足りなかったり、あごの前後関係のズレを改善しきれなかったりすることがあります。

ワイヤー矯正を行う技術のない歯科医院が多い

すべての方が治療計画の予定通りに歯が動くとは限りません。インビザラインは、歯を大きく動かしたり、強いねじれを改善したり、引っ張ったりする動きを苦手としています。
そのため、治療中にこうした複雑な移動が必要になった場合には、一時的にワイヤー矯正を併用して歯の動きを修正しなければならないことがあります。

しかし、ワイヤー矯正の技術や経験のない歯科医院の場合、適切な修正を行うことができず、最終的な噛み合わせや仕上がりに悪影響が出てしまう可能性があります。インビザラインで対処できない状況のときに、ワイヤー矯正で修正できる技術力を備えた歯科医院を選ぶことはとても重要です。

健康な歯を削られることがある

インビザラインに限らず矯正治療では、ガタガタした歯をきれいに並べるスペースを確保するために、歯の側面をわずかに削る「ディスキング」という処置を行うことがあります。

実際に削る量は、片側で約0.2〜0.3mm、両側を合わせてもわずか0.5mm程度と非常にわずかなため、処置中や処置後に痛みを感じることはほとんどなく、治療後に虫歯になりやすくなるリスクもかなり低いとされています。また見た目が大きく変わってしまうこともありません。

しかし、健康な歯に削ることに抵抗を感じる方は少なくありません。ディスキングの必要性や削る部位、具体的な本数は患者様によって異なります。
少しでも疑問や不安のある方は、後悔しないためにも治療がスタートする前に担当の歯科医師にしっかり確認しておきましょう。

奥歯のかみ合わせが不十分なまま治療が終わることがある

インビザライン矯正の代表的な副作用として、治療後に奥歯が当たりにくくなることがあります。これは治療中にマウスピースを装着し続けることで、奥歯の間に隙間ができるように歯が移動してしまうためです。
特に、日中に歯を噛み締める癖がある方や、夜間に歯ぎしりをする方はこの影響が出やすくなります。

マウスピースを用いる矯正治療では、常に上下の歯の間に装置があり、ワイヤー矯正ほど細かい噛み合わせの調整が得意ではありません。
もし奥歯が噛み合わなくなってしまった場合、マウスピースだけでの修正は難しく、部分的なワイヤー矯正による治療が必要になります。
患者様自身が強く違和感を覚えるほど悪化することは少なく、適切な修正を行えば問題なく改善できるのですが、こうしたトラブルに備えて最初からワイヤー矯正も行うことのできる歯科医院で治療を受けるのが安心です。

1日20時間以上着ける必要がある

インビザライン矯正を計画通りに進めるためには、毎日最低でも20時間以上マウスピースを装着する必要があります。自由につけ外しできるのがメリットではありますが、基本的には食事と歯磨きの時間以外は常に着けていなければなりません。

装置が固定されているワイヤー矯正とは異なり、マウスピースを外している間は歯に一切力がかかりません。
移動したい位置に向けて歯に持続的な力をかけ続け、元の位置に戻ろうとする後戻りを防ぐためにも、この長時間の装着は必要不可欠です。

もし自己管理ができずに装着時間が不足してしまうと、歯が計画通りに動かなくなります。結果として、治療期間が大幅に延びてしまったり、最悪の場合はマウスピースの作り直しが必要になったりするリスクがあります。

ワイヤー矯正より時間がかかるケースがある

治療期間の面では、インビザラインはワイヤー矯正よりも時間がかかってしまうケースがあります。
インビザラインなどマウスピースを用いた矯正治療では、治療計画に基づいて複数枚のマウスピースが事前に作られるため、その装置の設計以上のスピードで歯が動くことはありません。ワイヤー矯正のように歯科医師がその場で装置に細かな調整を加えることも基本的にはできません。

また、歯の動きが計画からずれて修正が必要になった場合は、再度お口の中をスキャンして新しい装置が海外から届くのを待たなければなりません。

歯の移動のしかた自体はどの治療法でも同じですが、その場で微調整を行うことのできるワイヤー矯正に比べると、インビザラインは時間がかかりやすい場合があります。

ワイヤー矯正より費用が高くなることがある

インビザラインは、歯科医院や症例の難易度によって、ワイヤー矯正に比べて費用が高くなることがあります。特に治療期間が長くなる複雑な症例の場合、使用するマウスピースの総数が増えるため、その分費用が膨らみやすくなります。

歯科医院の料金体系には、治療費のすべてがあらかじめ含まれているトータルフィー制と、通院ごとに処置料が発生する都度払い制度があります。
都度払い制度の歯科医院を選んだ場合、治療期間が長引くほど通院回数が増え、総額が予想以上に高くなってしまうことがあるため注意が必要です。また、歯が計画通りに動かずマウスピースの追加や作り直しが必要になった際も、病院によっては追加費用が発生するケースもあります。

インビザライン矯正を
成功させるポイント

インビザライン矯正を成功させるポイント

デメリットをふまえた上で、インビザライン矯正を成功させるために確認しておくべきことをいくつか説明します。

1人の医師が担当してくれるか

インビザライン矯正を成功させるためのポイントとして、1人の歯科医師が最初から最後まで担当してくれる担当医制かどうかという点があります。インビザラインはデジタル技術を用いた矯正治療ですが、治療計画を立てる歯科医師の技術や経験によって、仕上がりに大きな差が出ます。

また、治療を開始してからも、計画通りに歯が動いているか、トラブルが起きていないかを毎回同じ歯科医師が確認することで、少しの変化やずれに気づき、適切な微調整を行うことが可能になります。

もし通院のたびに担当医が変わってしまうと、前回の経過との比較が曖昧になったり、歯科医師間の情報共有が不足したりして、治療期間が延びる原因にもなりかねません。
カウンセリングから治療終了まで、信頼できる歯科医師に一貫して診てもらえる環境を選ぶことが、理想の歯並びを手に入れる近道となります。

治療計画を共有してくれるか

インビザライン矯正では、治療前にシミュレーションを用いて、歯がどのように動いていくかを画面上で確認できます。この治療計画を、患者様に対して事前に分かりやすく共有してくれる歯科医師を選ぶことが重要です。

最終的な仕上がりの歯並びだけでなく、途中の経過や、どこの歯にディスキング(歯を削る処置)が必要なのか、なぜその処置が必要なのかといった具体的な計画を共有してもらうことで、安心して治療を受けることができます。

治療計画の共有があいまいなまま進めてしまうと、「思ったような仕上がりにならなかった」「事前に説明なく処置をされた」といった後悔やトラブルにつながりかねません。カウンセリング時に、シミュレーションを見せながら丁寧に説明してくれる歯科医院を選びましょう。

インビザライン矯正の実績が豊富か

インビザラインを成功させるには、実績が豊富な歯科医院を選ぶことが重要です。インビザラインは医師の経験値によって治療計画や方針が大きく異なり、症例数が少ないと何かトラブルがあった場合に適切な対応ができず、失敗のリスクが高まってしまいます。

当院では多数のインビザライン治療に携わってきた歯科医師が在籍しております。他院で「インビザラインでは治せない」「抜歯が必要だからワイヤー矯正しか無理」と診断された難症例であっても対応可能な場合があるので、まずは一度お気軽にご相談ください。

インビザライン矯正の
デメリットが気になる方は、
岡山市北区のKAM Dental OKAYAMA
にご相談ください

インビザライン矯正のデメリットが気になる方は、岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

この記事では、インビザラインのデメリットを詳しく解説しました。個々の口腔内の状態やライフスタイルにより、インビザライン矯正が向いているのかどうかは異なります。

当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、インビザラインでの歯列矯正や治療に関する心配事にも歯科医師がお答えし、ご相談にのることができます。インビザライン矯正を検討されている方は、ぜひ一度ご相談ください。初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。

患者様一人ひとりの歯並びや骨格に適したプランを提案し、透明性のある診断と治療結果を追求します。インビザライン治療を検討中の方、治療の選択肢について詳しく話を聞いてみたい方は、ぜひKAM Dental OKAYAMA にご相談ください。