2026.02.27

インビザラインの部分矯正とは?メリットや適用する歯並びをご紹介

この記事を監修した人

KAM Dental OKAYAMA院長 横田元煕

KAM Dental OKAYAMA院長

院長の横田は、矯正治療、特にインビザラインとインプラント治療等を包括した全顎治療を専門としています。大阪大学歯学部を卒業後、奈良県立医科大学口腔外科で勤務し、親知らず抜歯を伴う矯正治療や、口腔外科の知見を活かし患者様の負担を軽減するよう治療の計画をします。

インビザラインドクターであるとともに、MeLoS代表講師、ORTC online講師、水橋保寿堂製薬会社顧問(2024年)などを兼任、また日本口腔外科学会など複数の学会に所属し、専門性と信頼性を重視した歯科医療の提供を心掛けております。

「前歯のガタガタが気になる」「すきっ歯だけ短期間で治したい」そんなお悩みを抱えている方に選ばれている部分矯正。
従来のワイヤー矯正ではなく、インビザラインによる部分矯正も近年人気が高まっています。

この記事では、目立たないマウスピース型の装置を使い、気になる部分だけ改善する部分矯正の特徴や他の治療方法との違いについて等、詳しく解説します。
インビザラインで部分矯正を検討中の方、ご自身の歯並びが気になる方は、ぜひご覧ください。

インビザラインの部分矯正とは

インビザラインの部分矯正とは

全体矯正との違い

インビザラインの全体矯正と部分矯正の違いはどのようなものがあるのでしょうか?この2種類の大きな違いは、対応可能な症例・治療期間・費用です。

全体矯正は、上下の全ての歯の位置を整えることができるので治療可能な症例の幅が広がります。

一方で、部分矯正は、歯の一部のみに限定して歯並びを整える治療方法です。
そのため、適応になるケースは全体矯正と比較すると少なく、噛み合わせに問題がある方、噛む力が強すぎる方などは部分矯正では治せない可能性もあります。

全ての歯のバランスを整える全体矯正の場合、治療期間の目安は2〜3年程度で、費用も部分矯正よりも高額になります。

「部分的に歯の傾きが気になる箇所がある」「前歯の歯並びだけ短期間で治したい」「矯正治療の費用をできる限り抑えたい」などのお悩みがある方に選ばれることの多い部分矯正は、治療期間の目安は数ヶ月〜1年程度、費用も比較的低コストで始められるのが特徴です。

ワイヤーの部分矯正との違い

部分矯正の方法は、従来のワイヤー矯正で行う部分矯正とインビザラインで行う部分矯正と大きく分けて2種類あります。何が違うのでしょうか?

ワイヤー矯正で部分矯正を行う場合は歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を固定し、そこに金属製のワイヤーを通して治療を進めていきます。
装置が歯の表面に固定されているので、インビザラインと比べると目立ちやすいです。

矯正装置の取り外しや調整は歯科医師が行うため、患者様ご自身で装置の管理の必要はありません。装置の装着時間を守るなどの特別な注意が少ない治療法のため、自己管理に不安がある方にはおすすめです。

インビザラインの部分矯正では、透明のマウスピース型矯正装置を使用し、ほとんど目立たないため、治療中の見た目が気になる方に適しています。

一般的にワイヤー矯正と比べると痛みが少ないと言われています。
患者様ご自身でマウスピース型装置を取り外すことができますが、マウスピースを使用していない時間は歯の移動は起こりません。装置の装着時間を適切に自己管理できる方に向いている治療法です。

インビザラインの部分矯正を行うメリット

治療費を抑えられる

歯列矯正は、歯科の中でも高額な費用がかかるイメージがあり、今まで諦めていた方もいるのではないでしょうか?
部分矯正は全体矯正と比べると、歯を移動させる量や治療期間も短い傾向にあり、矯正治療にかかる費用も半分程度に抑えられます。

インビザラインで全体的に歯並びを改善する治療を受ける場合、費用の目安は70~140万円ですが、部分矯正を行う際の費用は、50〜70万円ほどが目安になります。

実際にかかる費用は、お一人お一人の歯並びや口腔内の状態によって大きく異なりますが、費用が高額なことで治療を諦めていた方でも、利用しやすいでしょう。

短い治療期間で済む

インビザラインによる部分矯正は、移動する歯の本数が少なく、それぞれの歯の移動量も短いため、短期間で治療を済ませやすいです。

全体の歯並びを改善する矯正治療の場合は、一般的に2〜3年の期間を要しますが、部分矯正では数ヶ月〜1年程度と比較的短期間で治療が完了する傾向にあります。

「結婚式までに出来るだけ綺麗な歯並びに治したい」「大切な写真撮影の予定があるので、その日までに前歯のすきっ歯をどうにかしたい」などと大事な予定に合わせて部分矯正を受け始める方も多いです。

インビザラインの部分矯正を行う
デメリット

適用する歯並びが少ない

インビザラインに限らず部分矯正は、歯列の一部分のみの歯並びを改善する方法のため、部分矯正で治せる歯並びは限られています。

特に、噛み合わせも改善が必要なケースや、重度の不正咬合、抜歯が必要になるケースなど、歯を大幅に移動しないと改善できないような歯並びの場合は部分矯正に向いていないことがあります。

部分矯正で治せるのは、骨格的なズレがない軽度から中等度の叢生、上下の前歯のみに問題がある症例に限られています。
全体矯正であれば、治療可能な症例が増えることを考えると、適用する歯並びが少ないことはインビザラインの部分矯正を行うデメリットといえるでしょう。

噛み合わせの細かな調整が難しい

元々の奥歯の噛み合わせがアンバランスなケースでは部分矯正は不向きで、上下の全ての歯列のバランスを整える全体矯正が必要になることが多いです。

例として、骨格的な問題があるケースや、オープンバイト(開咬)、重度の出っ歯、重度の叢生、下顎前突(受け口)などは全体矯正が必要になります。

歯を並べる為のスペースが足りない場合は、歯と歯の隙間をあける処置として行うIPRや抜歯を行い、スペースを確保し上下同時に矯正治療をすすめていきます。

インビザラインの部分矯正が
できる歯並び

インビザラインの部分矯正ができる歯並び

インビザラインで部分矯正ができる歯並びは、噛み合わせに問題がなく、抜歯の必要がない歯並びです。
また、一度矯正治療を行った経験があり、時間が経って後戻りしてしまった歯並びも部分矯正で改善できる可能性があります。

軽度の出っ歯

歯と歯の間に不自然に隙間があいてしまっている状態をすきっ歯といいます。
インビザラインの部分矯正はすきっ歯の改善に適していることで知られていますが、これはすきっ歯以外に噛み合わせの問題などがないことが条件になります。

ただし、重度の出っ歯で歯を並べるスペースが多めに必要な場合には、抜歯やIPRでスペースを確保した上で全体矯正を行い、歯並びを改善しなければならないことが多いです。

軽度のすきっ歯

インビザラインでの矯正治療はワイヤー矯正とは異なり、患者様の協力度により治療の成功率が左右される治療です。
日常生活の中で、矯正装置として使用するマウスピースをどの程度使用したか、正しく装着できているかが重要なポイントになります。

すきっ歯がみられる方は、出っ歯や叢生、噛み合わせの問題など他にも歯並びの問題をお持ちの方が多く、診査診断後に全体矯正が必要と判断されるケースも一定数あります。

通院頻度を守る

インビザライン治療を開始時には、数週間〜数ヶ月分のマウスピースをまとめてお渡しします。
歯科医師が口の中をチェックする際には、装置を正しく使用できているか、治療計画通りに歯の移動が進んでいるか、虫歯や歯周病の進行がないか、などを診ています。

場合によっては、治療の途中でも軌道修正が必要になることもあるので、担当医のアドバイスにしたがって、通院の頻度も守るようにしましょう。
治療中に違和感を感じたり、装置に不具合がある場合は、次回の通院の日を待たずに、できるだけ早く相談するようにすると良いでしょう。

軽度の叢生(そうせい)

歯がまっすぐ生えずに歯と歯が重なるように乱れて生えている歯並びのことを叢生と呼びます。
叢生は、顎の大きさと歯の大きさの調和がとれずに歯が並ぶためのスペースが不足していることが原因で起こる不正咬合の一つです。

叢生の程度が重度の場合には、歯を並べるスペースを確保するために抜歯が必要になることが予想されますが、軽度の叢生であれば、歯と歯の間の隙間をつくるIPRなどでスペースを確保した上でインビザラインの部分矯正により歯並びを改善することが可能です。

インビザラインの部分矯正が
できない歯並び

インビザラインの部分矯正ができない歯並び

噛み合わせに問題がある歯並び

奥歯の噛み合わせに問題があり、大きく噛み合わせの調整も必要になるような症例では部分矯正は向いていません。
噛み合わせに不具合があるような歯並びは、上下の歯をセットで改善し、バランスよく噛めるように調整します。

見た目を改善するためだけに安易に上だけ矯正を行うと、 後々噛み合わせの不具合や顎関節の違和感などにつながる可能性があります。
単に見た目を良くするだけでなく、機能面も改善するのが矯正治療の重要な役割ですので、慎重に検討して治療の選択をするのが良いでしょう。

抜歯が必要な歯並び

顎のサイズと歯の大きさのバランスが取れず、歯が並ぶための十分なスペースがない場合には、矯正治療の前段階で抜歯が必要になることがあります。
抜歯が必要なケースでは、抜歯した後の歯の移動量も多くなり、奥歯も含めた歯列全体の歯並びの調整が必要になります。

奥歯の移動も行うと、噛み合わせも変化するため、上下の歯列をセットで動かす必要がでてきます。例として、重度の叢生、重度の出っ歯などがあげられますが、これらの症例は上だけ矯正には向いておらず、全体の歯列矯正が必要になります。

個々の歯並びによりますが、インビザライン治療よりもワイヤー矯正の方が向いている方もいるので、担当の歯科医師とよく相談をしましょう。

左右非対称な歯並び

大幅に正中がずれているような左右非対称な歯並びも、インビザラインの部分矯正では改善が難しいケースです。

歯が原因で上下の正中がずれている場合には、噛み合わせもずれていることが多く、全体矯正で治療をすすめる必要があります。

また、上下の顎の位置や大きさのずれが原因で正中がずれている場合には、全体矯正だけでなく手術をおこない改善するケースが多くなります。

インビザラインの部分矯正にかかる
費用と期間

インビザラインの部分矯正にかかる費用と期間

インビザラインの部分矯正にかかる費用

インビザラインで部分矯正を行う際の費用は、50〜70万円ほどが目安になります。
部分矯正で治せる範囲ではなく、全体的に歯を移動させる必要がある場合の費用の目安は70〜140万円となります。

実際にかかる費用は、お一人お一人の歯並びや口腔内の状態によって大きく異なります。部分矯正を検討されている方の詳しい費用については、口腔内診査を行った後に治療の計画とともにお伝えしますので、担当歯科医師にご確認ください。

インビザラインの部分矯正にかかる期間

成人の矯正治療は一般的に2〜3年かかりますが、部分矯正を行う場合は数ヶ月〜1年程度と比較的短期間で治療が完了する傾向にあります。

矯正治療で奥歯の位置を大幅に移動させたり、噛み合わせを大きく調整する必要があるケースでは治療期間も長くかかりますが、部分矯正を行う際は奥歯の大幅な移動も噛み合わせの大きな調整も必要ないことがほとんどなので、短期間で治療を終えられます。

インビザラインで部分矯正を終えた後は、歯並びが元の位置に後戻りしてしまわないように固定するための保定装置を使用していただきます。

インビザラインの部分矯正を
ご検討中の方は、
岡山市北区の
KAM Dental OKAYAMA
にご相談ください

インビザラインで頭痛が起こるか心配な方は、岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、部分矯正をしたい方の治療や相談にもインビザライン治療を多く経験した歯科医師が対応します。矯正治療に関する不安やご質問にもお答えします。

初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。

患者様一人ひとりの歯並びや骨格に最適なプランを提案し、透明性のある診断と質の高い治療を追求します。
インビザラインで部分矯正を検討中の方、治療の選択肢について詳しく話を聞いてみたい方は、ぜひKAM Dental OKAYAMA にご相談ください。