インビザラインの流れ7ステップ!治療前から後まですべての流れをご紹介
近年、目立たず快適に矯正治療ができるインビザラインが注目を集めています。しかし、「どのような流れで治療が進むのか」「期間はどれくらいかかるのか」など、不安や疑問を持つ方も多いでしょう。本記事では、インビザライン治療の全体像を7ステップに分けて詳しく解説します。 治療はカウンセリングから始まり、精密検査、3Dシミュレーション、マウスピース作成、装着、定期チェックといった流れで進みます。計画的に治療を進めることで、希望する期間内で理想の歯並びに近づけることが可能です。本記事を読むことで、治療のステップごとの重要ポイントや注意点がわかり、スムーズに矯正を進めるためのヒントが得られるでしょう。 インビザライン治療の流れ ①初診:患者の悩みに寄り添い、オーダーメイドなカウンセリングを実施 インビザライン治療を検討される患者様の多くは、「本当に自分に合うのか」「どれくらいの期間がかかるのか」「費用はどの程度かかるのか」といった不安を抱えています。一般的な矯正治療の初診カウンセリングでは、治療の概要を説明し、具体的な治療計画は精密検査の後に伝えるのが通例です。しかし、当院では年間2,000症例以上の矯正治療を行う豊富な経験と実績を活かし、初診時点で可能な限りの情報を提供することを重要視しています。 初診時には、口腔内スキャン・レントゲン撮影を実施し、患者一人ひとりの歯並び・噛み合わせ・顎の状態を詳細に分析します。これにより、単なる一般論ではなく、患者様個々に適した治療方針や矯正方法を提示することが可能となります。また、3Dシミュレーションを活用することで、治療開始前に歯並びの変化を視覚的に確認できるため、より納得感のある治療計画の策定が可能です。 当院では、契約につなげることを目的とした表面的な説明ではなく、専門的な知見と経験に基づいた誠実な提案を行うことを徹底しています。もちろん、詳しく調べなければ判断できない部分もありますが、可能な限り初診時に患者様の不安を解消し、矯正治療に対する理解を深めることを重視しています。 また、当院ではLINE相談やオンライン相談を常時受け付けており、患者様が時間や場所の制約を受けずに気軽に相談できる環境を整えています。多忙な日常の中で、来院の時間を確保することが難しい方も少なくありません。そのため、初期のカウンセリングや治療の疑問解消をオンラインで行うことで、患者様にとって最適な治療への第一歩をスムーズに踏み出せるよう工夫しています。 ②精密検査:専門的な診査・診断を通じた最適な治療計画の立案 初回のカウンセリングを経て、矯正治療を前向きに検討したい方や、より具体的な治療内容を知りたい方には、精密検査を受けていただきます。このステップでは、単なる相談の域を超え、患者様一人ひとりの口腔内に最適な治療を落とし込むための専門的な診査・診断を実施します。 精密検査には、詳細なレントゲン撮影、口腔内スキャン、3Dシミュレーション、咬合分析などが含まれます。これにより、歯並びの状態だけでなく、骨格や筋肉のバランス、咬合様式、将来的な歯の動きまでを詳細に評価し、科学的根拠に基づいた治療計画を立案します。なお、この精密検査には費用が発生しますが、これは単なる検査費用ではなく、矯正専門医の知識と経験を最大限に活かし、患者様の口腔内に適した治療を実現するための技術料とお考えいただければ幸いです。 一方で、初診カウンセリングの結果、矯正治療が全く適さないと判断された場合には、無理に精密検査をお勧めすることはありません。しかし、「矯正治療の可能性が少しでもある」「もう少し詳しく知りたい」と感じた方には、ぜひ受けていただきたいプロセスです。なぜなら、患者様ご自身の状態をより正確に理解し、納得した上で治療を進めるための重要なステップだからです。 また、精密検査を経た後でも、治療計画が一つに定まらない場合があります。例えば、抜歯の有無、費用、治療期間、装置の種類など、複数の選択肢が考えられるケースでは、それぞれのメリット・デメリットを明確に提示し、患者様の意思決定を尊重します。ただし、医療として適切でない治療方針は提案しません。 私たちは、患者様と共に同じゴールを目指しながら矯正治療を進めることを大切にしています。矯正治療は長期間にわたる大きな決断です。そのため、初診カウンセリングから精密検査に至るまで、透明性のある診断と科学的根拠に基づいた計画を徹底し、患者様が納得して治療を進められるよう全力でサポートいたします。 ③治療計画の作成:診断に基づく精密な歯の移動シミュレーション インビザライン矯正において、治療計画の核となるのが「クリンチェック(ClinCheck)」と呼ばれる歯の移動シミュレーションです。これは単に歯を動かしてみるシミュレーションではなく、綿密な診断と豊富な臨床経験に基づいた精密な設計となります。 この段階では、マウスピースの枚数、アタッチメントの有無、IPR(歯と歯の間を削る処置)、顎間ゴムの使用の必要性など、治療に関わるすべての要素を総合的に判断します。これらの決定は、単に見た目の歯並びの改善だけでなく、骨格、歯牙の形態、軟組織の状態など、複数の要因を考慮しながら行われます。 例えば、骨格的な問題がある場合、マウスピース単体では十分な改善が難しく、顎間ゴムを併用することで適切な咬合関係を構築する必要があるケースもあります。また、歯の移動スペースが不足している場合は、IPRを実施することで適切なスペースを確保し、より理想的な仕上がりを目指します。さらに、アタッチメントの設計も重要なポイントであり、歯を正確な方向へ誘導するために、最適な形状・位置で配置する必要があります。 患者様には、このクリンチェックを実際にご覧いただき、歯がどのように動いていくのかを視覚的に確認してもらいます。これは、治療計画への理解を深めるだけでなく、矯正治療へのモチベーションを高める重要なプロセスでもあります。また、治療ゴールを共有することで、より確実な治療結果を得るためのアプローチを共に考えることができます。 インビザライン矯正は、単に歯を並べるだけではなく、咬合の機能性や長期的な安定性までを見据えた治療が求められます。そのため、治療計画の段階で細部にまでこだわり、科学的根拠に基づいたアプローチを徹底することが、最適な治療結果につながります。 ④治療内容の同意と契約:支払い方法の選択と医療費控除について 治療計画が確定した後は、患者様に治療内容をご理解・ご納得いただき、同意書の説明と契約手続きに進みます。この段階では、治療に伴うリスクや注意点を含め、インビザライン矯正の詳細を明確にご説明し、十分な理解のもとで治療を開始できるよう努めています。 また、お支払い方法についても、患者様のご希望に応じて柔軟に対応しております。当院では、以下の方法をご用意しています。 現金・クレジットカード・その他キャッシュレス決済での一括払い・分割払い デンタルローンのご提案(120回までの分割払い可能) 特にデンタルローンについては、これまでの実績を活かし、患者様に有利な条件でのローン契約が可能です。具体的には、36回から60回までの分割にかかる手数料や利息を当院が負担いたします。これにより、支払い総額が増えることなく、初期費用を抑えながら治療をスタートすることが可能です。例えば、100万円の治療費を60回払いにした場合、月々17,000円の負担で治療を受けることができます。この柔軟な支払いプランにより、治療のハードルを大幅に下げることが可能となります。もちろん、無理にローン契約を推奨することは一切ございませんので、患者様のご状況に合わせた最適な支払い方法を選択いただけます。 さらに、医療費控除を活用することで、治療費の一部を還付してもらうことが可能です。これは当院独自の制度ではなく、国の税制優遇措置の一環として設けられているため、ぜひご利用ください。なお、単なる審美目的の矯正治療では適用されない場合もありますが、噛み合わせの改善を目的とした治療であれば適用可能です。ご自身のケースが医療費控除の対象となるかどうかは、診断後にお伝えいたしますので、適用が可能な場合は確定申告を行うことを推奨いたします。 患者様が安心して治療を開始できるよう、適切な情報提供とサポートを徹底し、治療の負担を最小限に抑えられるよう努めてまいります。 ⑤治療開始:装着方法の指導と遠隔モニタリングによる精密な管理 インビザライン治療がいよいよ開始されると、まず治療に必要な準備を行います。当院では、治療開始時点でアタッチメントの装着、必要最低限のIPR(歯と歯の間を削る処置)、顎間ゴムを使用するためのリンガルボタンの設置を行い、症例によっては便宜抜歯を同日に実施することもあります。こうすることで、治療の初期段階から計画通りに歯を移動させ、効率的な矯正治療を進めることが可能になります。 治療開始時には、マウスピースの正しい着脱方法、清掃方法、管理方法についても丁寧に指導いたします。インビザラインの効果を最大限に引き出すためには、1日20~22時間の装着が必須であり、それに加えて適切なケアと管理が重要です。基本的に、マウスピースは1週間ごとに交換しながら治療を進めますが、進捗状況に応じて交換時期が前後することもあります。 この進捗を精密に管理するため、当院ではバーチャルケアによる遠隔モニタリングシステムを導入しています。全体矯正を行う患者様全員にこのシステムを適用し、毎週、口腔内の写真を撮影していただくことで、AIと歯科医師の目で計画とのずれを細かく判断していきます。これにより、従来の「1ヶ月に1度の来院」よりも負担を軽減しつつ、治療の精度を向上させることが可能になりました。さらに、毎週の記録を残すことで、患者様自身が治療の進行を実感しやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。 もちろん、治療中に医院への来院が不要になるわけではありません。必要なタイミングでの診察や、装置の調整が必要な場合には、速やかに受診をお願いしています。しかし、当院の目指す矯正治療は、患者様の日常生活に溶け込み、負担を最小限にしながら、より高い治療成績を実現することです。そのため、遠隔モニタリングを活用しながら、効率的かつ確実な治療を提供しています。 ⑥定期通院と健康への影響:矯正治療を通じた口腔・全身の健康維持 インビザライン矯正では、バーチャルケアによる遠隔モニタリングを導入しているため、従来のワイヤー矯正のような頻繁な通院は不要です。実際の通院頻度は3~6ヶ月に1度程度となりますが、それでも重要な役割を果たします。 インビザラインは、食事の際に装置を取り外し、歯磨きをしてから再装着するというルーティンがあるため、従来のワイヤー矯正に比べて口腔内の衛生管理がしやすいという利点があります。しかし、装置を装着したまま糖分を含む飲み物を摂取することはできず、間食の頻度を減らすことが求められるため、結果的に食習慣が改善されるケースも少なくありません。実際に、間食を控えることで健康的な食生活になった、糖尿病の数値が改善した、禁煙に成功したといった、矯正治療が全身の健康改善につながった症例も多く経験しています。 また、矯正治療中であっても定期的なプロフェッショナルケアを受けたり、セルフケアの確認を行ったりすることは、口腔内の健康維持にとって非常に有用です。歯並びが改善されるにつれて、ブラッシングのしやすさが向上し、虫歯や歯周病のリスクを大幅に軽減することが可能になります。このため、治療期間中に正しいセルフケアの習慣を確立することが、長期的な口腔の健康を守るカギとなります。 ⑦治療終了と保定:歯並びの安定化と長期維持の重要性 インビザライン矯正が完了すると、次に「保定」のフェーズへ移行します。患者様から最も多く寄せられる質問のひとつが、「保定装置はいつまで装着するべきか?」というものですが、動的治療(歯を動かす治療)に要した期間と同じ期間は保定装置を装着することが望ましいと考えています。なぜなら、歯の移動は単に位置が変わるだけではなく、歯槽骨(顎の骨)の形態が変化し、それに伴い歯根膜という線維組織も再構築されるプロセスを伴うからです。そのため、動的治療後にすぐに保定をやめてしまうと、歯は元の位置に戻ろうとする「後戻り」現象が生じるリスクが高まります。この影響を最小限に抑えるために、動的治療期間と同じ期間は最低限保定を続けることを推奨しております。 保定装置にはいくつかの種類があります。歯の裏側にワイヤーを固定するタイプ、取り外し可能なマウスピースタイプ、これらを併用する方法などがあります。当院では、矯正治療と同様にマウスピースタイプの保定装置を第一選択としていますが、患者様の歯並びや噛み合わせの状態に応じて、最適な方法を検討します。 矯正治療は、歯並びを整えるだけでなく、その結果をいかに長期的に維持するかが重要です。適切な保定を続けることで、治療の成果を最大限に活かし、美しく機能的な歯並びを守ることができます。当院では、患者様のライフスタイルや歯の状態を考慮しながら、最適な保定方法を提案し、長期的な口腔の健康維持をサポートしていきます。 インビザライン治療の流れや計画が気になる方は、KAM Dental OKAYAMAにご相談ください インビザライン矯正を検討されている方の多くが、「どのような流れで進むのか」「自分に合った治療計画は?」といった疑問や不安を抱えています。当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。 また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。患者様一人ひとりの歯並びや骨格に最適なプランを提案し、透明性のある診断と最良の治療結果を追求します。 インビザライン矯正を検討中の方は、ぜひ KAM Dental OKAYAMA にご相談ください。最適な治療プランをご提案し、理想の歯並びへと導きます。 ご予約・お問い合わせはこちらへ
2025.04.18