2025.11.19

インビザラインで歯が動く仕組みや効果について歯科医師が解説します

この記事を監修した人

KAM Dental OKAYAMA院長 横田元煕

KAM Dental OKAYAMA院長

院長の横田は、矯正治療、特にインビザラインとインプラント治療等を包括した全顎治療を専門としています。大阪大学歯学部を卒業後、奈良県立医科大学口腔外科で勤務し、親知らず抜歯を伴う矯正治療や、口腔外科の知見を活かし患者様の負担を軽減するよう治療の計画をします。

インビザラインドクターであるとともに、MeLoS代表講師、ORTC online講師、水橋保寿堂製薬会社顧問(2024年)などを兼任、また日本口腔外科学会など複数の学会に所属し、専門性と信頼性を重視した歯科医療の提供を心掛けております。

歯科医院で歯列矯正が必要だと言われたけど、「私の歯並びは綺麗になるのかな?」「本当に治療計画通りに歯が動くの?」「歯を移動させるなんて痛くないの?」と不安に思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか。この記事では歯列矯正で歯が動く仕組みや効果について解説します。

矯正治療をご検討中の方や、ワイヤー矯正とインビザラインのどちらを選ぼうか迷われている方はぜひ参考にしてください。

【前提】
歯列矯正で歯が動く仕組み

【前提】歯列矯正で歯が動く仕組み

歯は、歯茎から見えている歯冠と歯茎の下に隠れている歯根でできています。歯根の周りには歯を支える骨があり、その骨と歯根の間には”歯根膜”という弾力のある薄い膜が存在します。歯根膜は、歯に噛む力が加わった時に歯が受ける衝撃を和らげるクッションのような役割を担っており、歯列矯正ではこの”歯根膜”の働きを使って歯の位置を動かしていきます。

矯正治療では、歯に装置をつけて動かしたい方向に力をかけていきますが、歯冠から歯根へと伝わる力によって歯根膜は伸びたり縮んだりします。歯根膜には厚みを一定に保とうとする特徴があり、厚さに変化が起きると歯根膜と接している骨に変化が起きます。

縮んだ歯根膜は「骨を吸収する(溶かす)細胞」の働きが活発になり、伸びた歯根膜は「骨を作る細胞」の働きが活発になります。この仕組みが繰り返されると、歯は動き、位置が変わっていきます。

インビザラインで歯が動く仕組み

インビザラインで歯が動く仕組み

歯根膜の働きを利用して歯を動かすのは従来のワイヤー矯正と同じですが、矯正力のかけ方が少し異なります。治療を開始する段階で治療完了時に目指すゴールを設定し、各ステージにおける歯並びを3Dシミュレーターで視覚的に確認できるのが特徴です。

インビザラインは、歯列全体を包みこむ透明のマウスピース型装置(アライナー)を使用して歯を動かす矯正治療です。従来のワイヤー矯正のように、歯に材料を固定するタイプの装置もありますが、インビザラインは痛みや違和感が少ないと感じられる方が多く、近年人気が高まっています。

まずは口腔内スキャナーで現状の歯列の型取りをし、アライン社独自の3次元治療計画ソフトウェア(クリンチェック)上で計画の指示を出し、そのデータに基づいて矯正装置となるマウスピースを製作します。

マウスピースが出来上がったら、いよいよ装着開始です。マウスピースは、現状の歯列よりも段階的に理想の歯列に近づける様に設計されており、1枚1枚のマウスピースの差によって歯に徐々に矯正力が加わるというシステムです。

1~2週間ごとに新しいマウスピースに交換していただくことで、歯に弱い力を持続的にかけながら少しずつ動かしていき、理想の歯並びへと近づけていきます。

補助装置によって
歯の動きを活性化できる

補助装置によって歯の動きを活性化できる

インビザラインで歯列矯正を行う際には、歯の移動をより効果的でスムーズに進めるための補助装置を使うことがあります。症例ごとにどの補助装置を使うかはの対応は異なりますが、よく使用されるものをご紹介します。

アタッチメント

アタッチメントとは補助装置の一つで、歯に直接つける樹脂の白く小さな突起のことです。歯と同色で目立たないものになります。アタッチメントをつけることで、歯の角度や向きの細かい調整が行やすくなり、マウスピースが正しい位置に装着されると、計画通りに治療を進めやすくなります。もしもアタッチメントが欠けたり取れたりした場合は、放置せずに早めに担当医に相談しましょう。

顎間ゴム

顎間ゴムとは、上の歯と下の歯の噛み合わせを改善したり微調整するために用いられる医療用のゴムのことです。上下のマウスピースの側面にゴムを引っ掛けて使用します。

チューイー

チューイーとはシリコン製のロール状のチューブのことで、マウスピースと歯列のフィット感を向上するために使います

マウスピースを装着する時に、指ではめただけでは密着度が不十分なことがありますが、装着後にチューイーを噛むことで密着させることができ、マウスピースが歯列から浮いてしまうのを防いでくれます。特に新しいマウスピースに交換した直後や、浮き上がりが気になる際には忘れずに使用していただきたいものになります。

インビザラインの効果は
いつ頃から実感できる?

インビザラインの効果はいつ頃から実感できる?

インビザライン矯正を始めてから「歯が動いてきたな」と実感できるまでの期間は、元の歯並びや治療計画にもよるところがあり個人差があります。

前期

歯並びの乱れが軽度な方ですと、早くて2〜3ヶ月で変化を感じられます。1枚のマウスピースで歯を動かせる量は0.25mmほどです。ゆっくりと歯を動かす為、治療開始後すぐには効果が実感できませんが、数ヶ月経ってから効果を感じられたという患者様が多いです。

中期

治療開始から半年〜1年程経つと、治療にも慣れ、治療開始前の写真と見比べたり鏡を見た時にも分かるくらい変化を実感できるようになります。

後期

歯の大きな移動は完了し、噛み合わせや歯の角度の微調整などを行う「仕上げ」の段階に入ります。治療のゴールに近づいてくると、見た目の変化はもちろん、噛み合わせの改善も明確に感じられます

インビザラインの効果を早めるコツ

インビザラインの効果を早めるコツ

マウスピースの装着方法・時間を守る

インビザラインの治療を進めていくには、歯科医師からの指示・アドバイスをきちんと守ることが不可欠となります。食事と歯磨き以外の時間は、常にマウスピースを装着しているのが望ましく、1日20時間〜22時間以上の装着をお願いしています。

装着している時間が不足してしまうと、治療計画通りに歯が移動してくれません。なかなか次のステージに進めなくなると、治療の遅れにもつながりますので、装着時間は守るようにしましょう。

通院頻度を守る

インビザライン矯正中は、患者様自身で1〜2週間に1度、新しいマウスピースに交換します。

治療開始後の定期的な通院で、主に3つのポイントをチェックします。

  • マウスピースの装着に問題がないか
  • 歯の移動が計画通りに進んでいるか
  • 虫歯や歯周病がないか

また、歯を並べるスペースが必要な場合は歯の形態を整える処置を行えたり、アタッチメントなど補助装置の不具合がある場合にはそちらも調整します。

口腔ケアを怠らない

インビザライン矯正中は、お口を清潔に保つことも大切です。当院では、患者様ごとの口腔内の状態・虫歯や歯周病のリスクの程度・ライフスタイルに応じて、口腔ケアのアドバイスを行っております。

もし、インビザラインを使った矯正治療中に虫歯や歯周病になると、矯正治療を中断し虫歯や歯周病の治療を優先することになるので、マウスピースの装着が進まず、治療期間が延びてしまいます。

マウスピースを外す際は、歯磨き・フロスを丁寧に行い、歯だけでなくマウスピースも歯ブラシで清掃して清潔に保つようにしましょう。

インビザラインで歯並びを治療したい方は、
岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

インビザラインで頭痛が起こるか心配な方は、岡山市北区のKAM Dental OKAYAMAにご相談ください

当院 KAM Dental OKAYAMA(岡山市北区)では、初診カウンセリングから精密検査、治療計画の立案、治療開始、保定まで、豊富な経験と技術に基づいた診療を提供しています。

また、遠隔モニタリングを活用した効率的な治療管理により、無理のない通院頻度で矯正治療を進められるのも特徴です。患者様一人ひとりの歯並びや骨格に最適なプランを提案し、透明性のある診断と最良の治療結果を追求します。

インビザライン矯正を検討中の方、詳しく話を聞いてみたい方は、ぜひKAM Dental OKAYAMA にご相談ください。最適な治療プランをご提案し、理想の歯並びへと導きます。